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JiNの声優講座

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声優はハイリスクローリターンの仕事

声優になりたいと思って検索してくださっている方、リスクのことは考えたことありますか?今や人気職になってしまった声優業は、正直椅子が少なすぎるという現状です。

300の椅子に対して1万人が奪い合うような壮絶な倍率の人気職、それも3か月に一回はふるいにかけられる…

 

もちろんプロの職業ですし、プロである以上その時々でふるいにかけられることもしばしばあるでしょう。しかし、声優業に関して言えばプロのくせに資格も補償もないのです。

 

そのうえ、基本的に声優は声優としては声優の仕事を作れません。

 

どういうこと?

 

吹き替え、アフレコどちらにせよ、制作会社が映像を作って音のないところに声優が用意された台本をもとに、セリフを吹き込むことで作品が成立するからです。

 

歌手であればどうでしょうか?自分で作詞作曲できれば、歌は無限に作れます。(簡単だと言ってるわけではありません)でも声優はクリエイターにもかかわらず、自ら作品を作るのは果てしなく難しいのです。

 

声優は、どんなに鍛錬を重ねようとも出来上がる作品は作品の「素材」であって、声優としての真価である「完成作品」にはなりません。

 

とどのつまり、声優は自己鍛錬をしてどこかで声を張り上げていてもあくまで参考にしかならないうえ、それを使ってくれる制作会社が存在しなければ仕事になりませんし、それは営業職の人が「待つ」状態で喫茶店で待機しているような状態…。

 

恐ろしくないですか?少ない椅子を奪い合うしかないのに、その奪い合う椅子は待つしかないんですよ?自分から売り込むといってもせいぜいマネージャーやプロダクションに認められるかどうか位で、所詮身内の戯れに過ぎないのです。

 

どんなにマネージャーやプロダクションに認められても、制作会社にNoと言われれば修了する…そして行動はできない。努力をするといっても、ちょっとしたワークショップで5千円~1万円消える。そう簡単に努力、努力でできるわけではなく、お金がかかる。

そして努力してお金をかけたからと言って、確実なリターンがあるわけではなく、それどころかまぁ回収の難しいこと難しいこと。

 

まだまだあります。声優は現場に呼ばれたらもうそこでは「プロ」です。それも事務所の名前を背負った一人になるわけですから、自分の評判だけではなく、事務所へも影響があることを忘れてはいけません。

 

社会的には信用されない仕事で、なるには技術が必要、そのうえで人気がついてきて、さらに苦労の分のお金がもらえるわけではない…

 

いかがでしょうか?声優という職業の理不尽さ。まさに「無理ゲー」です。

自分が資本で自分が商品、そして待つ以外の選択肢はない…体調崩せば一発アウトで、人のせいには絶対にできない。

 

まぁそれでも一度は目指した私ですから、目指したいという人を止めようとは思いません。自由に目指してください。ただ、長い人生を棒に振る可能性も極めて高いです。これほどつぶしの利かない仕事もありませんから。その覚悟をもって目指してみてください。

 

では、ここまで批判的に書いてきましたが、大ベテランで偉大なる肝付兼太さんの言葉を借ります(昔のドラえもんのスネ夫)いわく、「長くやってれば何とかなるのに今の若い人は急ぎすぎてるよ」とのこと。どういうことか。私は長く続けられなかったのでその真意を確かめることはできません。

 

今から目指せる人、その真意を確かめてみてはいかがですか?あなたの人生をかけてこの理不尽な博打に耐えられる、よほどの精神力と忍耐力と努力ができるというエネルギーを持っている方はぜひ。

 

上記の内容の半分は大塚明夫さん著の「声優魂」を参考に書かせていただきました。

これから声優になるんだという方は必読の一冊だと思いますので是非購読されてみてはいかがでしょうか?</p

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