声優という職業を選ぶ勇気
声優声優と今では人気職業になってしまったわけですが、声優って社会的地位がどういったものか知っておくと、本当にこの道を歩んでいくのか、歩んで行って失敗した…ってならないだろうか、そういった疑問にさらされます。
そもそも声優ってなんなんだ?というと、声優の初めはNHKのラジオ放送で売れていない俳優陣を用いてラジオ演劇をしたというのがはじめといわれています。
ですから、昔ながらの事務所では演劇を重視し、マイク前での演技なんてやらず、徹底的に舞台稽古をするという事務所もあるぐらいです。
ちょっと話がそれました。
上記のことからかんがみて、声優って最初は職業でもなんでもなかったんだということがお分かりになったかと思います。
芸能界という華々しい世界で活躍しているのは確かです。ですが、それが何だといわんばかりに、芸能界のカーストでは正直言って声優は最下位です。
これが、声優がほかの役者(舞台役者、TV俳優など)に声優の役を奪われる要因の一つだと考えられます。
プロの声優になる。というのは、声優業で食っていけるということですから、ほかの役者に役をとられては話になりません。たとえばですが、プロ野球の選手がいます。その試合ではまず初めに始球式が行われます。ここで有名人が投げ、試合が始まるわけですが、その始球式のボールがプロ並みだったとして、ここでいきなり「きみ良い肩持ってるじゃん!うちのチームで早速なげてみない?」なんてこと、まぁありませんよね。
でも今の声優って、それが普通に行われてるんですよ?プロの声優現場に、普通に声優として食べていないような人がアフレコに混じることもあるわけです。
たとえそれがパクの合ってない演技でも編集・修正でどうにでもなってしまうから、それは仕方のないことなのかもしれませんが…
つまりプロ野球の選手とプロ声優というのははっきり言って、圧倒的な格があることががあることが良くわかりますね。
本来プロの現場なんですから、素人は「恐れ多くては入れないです><」ってなるぐらいじゃなきゃいけないんです(これは私の勝手な見解です)。
こうなってしまっている要因はカーストがもたらしてしまう仕方のない面と、声優たち自身の意識の低さというのがあげられるのかと思います。もちろん、全員がそうであるとは言いませんがね。
ですが、養成機関にいくら熱心に通ったところで、本人の意識改革が行われない限り、声優で食うというのはたやすいものではないことを知っておく必要があります。
でも、声優なんて言っても、社会的地位はありません。借金苦になる人も少なくない業界です。まだ借金できればいいですが、借金すらできないような人も多いです。もちろん銀行から借りることはできません。消費者金融から借りるしかすべがないのです。
となれば、家や車といった大金が必要な買い物はよほど裕福な人間でない限りできません。
社会的地位はないに等しい職業のくせに、プロ意識だけはしっかりと持たなければ成立しない…はっきり言って苦しい生活が待っています。
それでもなお声になりたいというになりたいという人が絶えないのはよくわかります。
自分自身がそうでしたから。
このサイトは、そういったかたにこそ読者になっていただきたいです。
私の失敗談、成功するにはこうしたほうがいいのでは?という意見を参考にし、すこしでも何かいかせるきっかけづくりになればいいなと思います。
失敗者の意見はどうでもいい、成功した人の意見が聞きたいんじゃボケ!って人は、この、「声優魂」大塚明夫さん著をよんでみてください。考え方がきっと変わりますよ。</p
声優魂 (星海社新書) [ 大塚明夫 ]
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