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JiNの声優講座

声優に関する役立つ知識や声優になりたい方必見の記事を書いています

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声優のトークスキル

声優のトークスキルはどんな場面で必要でしょうか?

単純な話、業界人になるには、トークスキルというか、コミュニケーション能力が必須です。というのも、顔と名前は一発で覚えて、気さくに話すことができなければ、現場で使えない人間だからです。

 

もちろん、なかにはコミュニケーション能力なんてなくても上に行く人はいるんですけどね…そればっかりは運や才能、突出したいいものがあるからでしょう。そういう人にはコミュニケーション能力なんて関係ありませんが、普通に生きていく上では必要です。というより、声優業界にかかわらず、社会で生き抜くうえでコミュニケーション能力は必要ですよね。

 

さて、そのコミュニケーション能力から発展してトークスキルが生きてくるわけですが、声優にとってトークスキルが必要な場面って何でしょうか。はい、そうです。

MCであったり、トークショー、ラジオ等です。最近ではYouTubeや生放送をやる声優さんも多くいますよね。

 

とりわけ声優の仕事として考えた場合、特に多いのがラジオです。今時のアニメは大概webラジオなどがついてきているため、アニメ出演=ラジオ出演になることも多くあります。この際トークスキルがあれば、アニメラジオだけにとどまらず、独自のラジオ番組が持てますね。

 

ぶっちゃけ、ラジオも割がいい仕事なんです。特に、新人のうちのラジオは貴重な収入源…ゆえに声優の卵である人にはトークスキルが欠かせないのです。

 

ではトークスキルを磨くうえで必要な練習は何でしょうか?

それはトレンドを知っておくということです。「トレンドなんて知ってるわ」本当に知ってますか?あおっている気はありませんが、そのトレンドというのは、自身が好きなものに限定されていませんか?たとえばラジオで突然、異性のMCにその異性では流行っているようなもの(例えば男性ならスポーツ、女性なら化粧とかの流行には詳しかったりしますよね。)に関して聞かれた場合、それにこたえることはできますか?

 

以下例です。

 

A「今夜のW杯たのしみですね~」

B「へ~今W杯やってるんですか」

いや、どこがおもろいねん。そこで話し終わってまうがな。これじゃあきまへん!

 

A「今夜のW杯楽しみですね~」

B「はいそうですね!日本VSえっと…どこでしたっけ~?ド忘れしました><(本当はあることさえしらない)」

A「ベルギーですよ!赤い悪魔なんていわれてるんですよ」

B「あー!赤い悪魔のベルギー!チョコおいしいですよね~」

A「サッカーの話題からチョコにかえんなよ(笑)」

 

あ、うん、ラジオぽい。てか日常会話っぽいうん、こんなんでえぇねん。しらんもんをここまで合わせられれば上等やねん。

 

以上例終わり。

 

どうですか?!上記は適当に思いついただけですけど、トークスキルなんて大げさに言ってるだけで、要は知らないものを知っている知識で返す、そして話をつなげていく、それだけなんです。もちろん、知ってればよりGOODですから、演技の懐を肥やすという意味でも日々のニュースチェックは怠らず、好きなもの以外の知識も学習しておくことが大切になってきます。

 

ちなみに自分は知識不足で、レッスンで泣かされた記憶があります。知らないことが罪になっちゃうんです…トークスキル会得の道は簡単なようで意外に険しいのです。</p


 

声優の歌の必要性

声優にとって必須条件になってきているといっても過言ではないであろうもの、それがです。

例えば、今時のアニメの主題歌やエンディングなんかは結構、出演声優自身が歌うものが多いですよね。

 

また、オーディションの必須項目に、得意な歌一曲・とかワンフレーズアカペラで、といったものが結構存在します。

今頃は歌がそこまでうまくなくても機械でいじれば聞ける程度の歌に加工、編集できますから、プロのシンガーソングライターレベルの歌唱力が必要か?と問われるとNoだといえると思います。

 

とはいえ、編集する手間もかかりますから、当然上手であるに越したことはありません。また、アニソン歌手としてデビューし、その後声優になるといったちょっと変わった手法をとることも可能ですから、まず練習しておいて損はないですよ。

 

では、どういった曲が練習に適しているのでしょうか?世の中にはたくさんの歌がありますが、そのなかでも練習に適していると考えられるのが、バラードです。

バラード曲の何が練習になるのか?それは、ゆっくりとしたリズムで、聞き取りやすい声で、BGMでごまかせない歌唱力が必要だからです。

 

オーディションで苦手だといって、ロックやもっと言えばメタルとかを入れると正直ひかれます。(勿論そういうキャラを求めているって場合もあるので難しいですが…)無難なものは、バラード、それも世代を超えて愛されている名曲がいいですね。

 

これにも理由があります。聞き手、すなわち審査員は圧倒的に年上の方の割合が多いからです。アニメ業界に生きている人間相手だからと言ってバリッバリのアニソンを歌うのはNGです。年間数百のアニメが生まれている今時、すべてを把握できている審査員はいませんし、だったら世代を超えてい愛されている名曲を選曲すべきなのは火を見るよりも明らかですよね。

 

具体的なものあげろ!

ん~ここまでヒントを出しているのですからあとは自由に選ぶべきなんですが…

そうですね、私なら尾崎豊さんの「I LOVE YOU」とかですかね。

万人受けするうたですし、歌詞の意味も深く、感情移入しやすい、そして歌唱力がなければ絶対歌えない、審査に際して結構ポイントをおさえており、うまくこなせられれば高得点は間違いないです(逆もしかりですが)。

 

ちなみに、上記はあくまで無難なものですから、自分はロックがプロ級だとか、デスボイスで天下とれるわ~とかいうなら、そういう歌でも構いません。レアキャラとして重宝される可能性もあります。また、あれだったか忘れましたが、童謡を選曲して受かり、今や一流声優という方もいますから、審査員がどこを注視しているのかは謎です。

 

ちなみに、私の専門学生時代は、専門学校と提携しているミュージックスクールもあり、そこの講師が半年に一度レッスンしてくれていたり、それで磨きをかけたいと思った生徒はそのスクールに通うこともできます。(月2~3万)

 

歌のトレーニングができるところは意外にも全国各地にありますし、声優になる前の練習として、歌のトレーニングに通うのもありですよ。発声や大きな声を出す、人前で表現することになれることができ、声優の準備にはおすすめです。


 

声優の養成機関での思い出 初級編

 

今回は声優になるための養成機関での体験、思い出を語ります。

私が声優になろうと思ったのは、高校2年の時です。

理由はアニメが大好きで、その現場の一人になりたいなと思ったからです。

 

声優になるために、高校生の間は図書館にある演技や発声に関するものはすべて読破しました。加えて、ネットにかつてあった「koebu」というサイトで積極的に自分の演技を世にだしていきました。

 

大学へ行ったのは、知識をより深めるためと、東京へ出る口実です。

東京に行って、いざやろうとしたのは、声優の専門学校へ行くことでした。

ですがその前にエキストラのアルバイトに参加して、少しでも現場というものを知ろうと手当たり次第に現場へ出られるアルバイトに応募していきました。

結果からいえば、いいエキストラは正直なかったです(笑)だから専門学校へ行くことを決めました。

 

私は大学生でしたから、夜間のコースがあり、有名声優を何人も輩出しているアミューズメントメディア総合学院(以下AMG)です。

入学は大学1年の後期、10月でしたでしょうか。さすがに独り暮らしをはじめ、大学にも通い始める4月の時点で行くのは多忙すぎるなと判断してこの時期にしましたね。

 

10月の入学の前、8月ごろに声優適性検査という入学オーディションのようなものをうけました。結果は…ABCDEFランク中Eランク。

 

正直ショックでした。あれだけ準備して、Eランク。センスもくそもないんじゃないか?やめたほうがいいんじゃないか?悩みました。ですが、むしろこう考えました。

「のびしろですねぇ!(本田圭佑さん風)」

 

最初っから芽があればそんな楽な話はないし、うれしいですよ、でも、演技経験は独学のもののみの自分にそんなものあるわけないんです。

 

そして入学をむかえました。絶対に最短期間で卒業するぞ!という気持ちでした。最短期間は10月入学→4月に中級クラス→10月に中級クラスの中でも上級のクラス→4月に上級クラス→3月卒業後、事務所配属。このコースだ!2年半で卒業するぞ、と。

 

入ってみて思いました。あれ?俺より年の方が結構いる…?そう、この時期のAMG夜間の生徒初級クラスの平均年齢は24歳程度。意外でした。私は遅いんじゃないか?と入学前心配していましたが、その心配は一瞬で消えました。

 

入って初級はマイク前の演技はさせてもらえません。というか、演技という演技はほぼなしです。正しい発声、正しい姿勢、正しいマナー、正しい…etc

正直厳しい体育会系のものです。でも、その中で友人もたくさんできました。

 

AMGはすごくいい立地で、しかも開放教室という制度がありました。これは、授業で使っていない部屋を無料で開放してくれるというものです。

そこから私は、この制度を利用しまくりました。卒業するまで空いていれば欠かさずに行きました。

 

こういった制度のある学校はあまりありませんし、あっても有料である可能性もあり、とても助かりましたね。しかも開放教室では他クラスの人ももちろんおり、中級者、上級者もいる刺激的な環境です。

 

初級クラスのレッスンはまずは「声を出すって楽しいよ」って感じのものです。

楽しかったです。講師の方の厳しくも優しい指導を受けながら、成長していく自分をひしひしと感じました。

 

開放教室でも良き友人らが多数できました。切磋琢磨しつつ、楽しむときは楽しむ、オンオフがしっかりある生活の始まりです。

 

あっという間に半年がたち、いよいよ査定オーディションです。ここで初級から中級に上がる人がふるいにかけられます。講師陣や先輩生徒ら曰く半年で上がれる人は、あまりいない、最低一年はかかるよ、と言われていたため、反骨精神に火が付き猛練習しました。

 

オーディションの内容は簡単な自己PR、セリフ2つ、ナレーション1つです。オーディションの方式は5人~6人が一部屋に入り、審査員3人に対して一人ずつ行っていくというものでした。

 

セリフやナレーションは学校側が用意したもの。それを1週間で自分の最大限の力が発揮できるようにします。一人当たり3分程度の査定でしょうか…わずか3分で半年分が査定されるんです。すごい世界ですよね。

 

初級クラスにはこの査定に何度も落ち、2年かけてようやく中級に上がるひともいます。(落ちたからと言って退学させられるわけではなく、また1からのレッスンです)

 

結果は…なんと合格!見事中級クラスに上がることが決定しました!!感動しました。うれしくてうれしくて涙が出ました。私のクラスでは、20人中、中級クラスに上がったのは、わずか4人。

 

落ちた人は、しょうがないよね…って人から、え!?なんで!?って人まで様々です。私は運がよかったんだと実感するとともに、頑張る意欲がもりもり湧き出しました。私と仲の良かった友人はことごとくここで落ちてしまい、やめる人も多かったです。

 

さていよいよ念願のマイク前での練習ができる中級クラスへ行く私ですが、今回は長くなりましたので、ここまでで。続きはいずれ中級編をかきますね。

 

厳しくも楽しい期間を思い出すと、なんだか不思議な気分になるものですね(笑)

 

 

 


 


 

声優ののどのケア

声優の日常ケアはもちろん喉をいたわることです。
本番の時に声が出なければ意味がありませんから当然ですね。
では、どんなことに注意していけばいいのでしょうか?

私が行っていたケアの方法がいくつかあるので、参考にしてください。

1、日常的に水分補給を怠らない
声優にとって水分は喉を枯らさないためにめちゃめちゃ大切です。
人間は1日あたり水分(食事の汁物を除く)を1.5L程度は取るべきと言われています。
ですが、喉というのは実は人間の体の中で一番最後に潤う場所であり、「喉が渇いた」と感じた時点で水分を補給したのでは実は遅いのです。

ですから、私は基本普通の方より多い2L〜3L水分を毎日摂取することを心がけています。


水分といっても、カフェイン入りの水分は水分に含みません。必ずお水を飲むようにしましょう。
紅茶や緑茶といったものは喉に必要な脂まで落としてしまう上、カフェインの利尿作用で水分補給としては逆効果です。注意してください。


2、のど飴
のど飴であればなんでもいいですが、大根生姜飴なんかは山寺宏一さん御愛用ですからオススメします。

また、デフォルトで龍角散ののど飴は携帯している声優がおおいです。のど飴以外の喉ケア商品も龍角散にはありますので適宜利用するといいですよ。

ほかののど飴としてはプロポリス入りのものもおすすめです。やや癖が強いですが、喉によく効いてくれます。

マヌカハニー入りのものもいいですね。高価なので大事に食べています。

私は心配性でしたから全て携帯して適宜利用していました(笑)

3、プロポリスの原液
プロポリスの原液は非常に高価です。1ビン数十ミリリットルで数万円するものもあります。
しかしこれがよく聞くんです!めちゃくちゃまずいですが(笑)200mlの牛乳に1mlで十分効き目のあるジュースの完成です。

これをオーディション前なんかに飲んだり、風邪の引き始めなんかにもきくミラクルジュースになります!

4、喉スプレー
のどぬーるスプレーなどの携帯しやすいスプレーで、少しでも違和感があれば即座にスプレーします。大声を出したりしたらその後すぐにケアすることで翌日に響かせないように注意します。

これら全て私が実際に行っていた声優時代の喉ケアです。これらを行うことで、レッスンも一度も休むことなく、全て元気に参加することができました!

声優にとって喉のケアは行って損するものではまずありませんので、上記を参考に行って見てはいかがでしょうか?

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声優にとっての方言

声優にとっての方言はマイナスイメージでしょうか?プラスイメージでしょうか?

答えはプラスです。声優にとっての方言は、演技の幅が二倍に膨らむのと同義なのです。

 

方言は、強いものから弱いものまであるにせよ、標準語では言い表せない独特の表現があったりしますよね?つまり、方言というのはズバリ、2か国語が話せているようなものなんです

 

声優、俳優の世界では必ず「方言指導者」という人がいます。これは、作品に必要な方言を指導する係です。

ですから、方言が話せるというのは、決して恥ずかしいことではなく、むしろ演技の幅も広がるし別のバリエーションのセリフが話せるんだと考えるといいのです。

 

もちろん、声優である以上、標準語も話せなくてはなりませんから、TVなどで正しい日本語を学ぶ必要はもちろんあります。

 

かくいう私は山口県民ですから、自然と山口弁が話せますし、声優でしたから、当然標準語も話せます。同郷の人物と話す際は山口弁になるし、そうでない人でしたら標準語で会話をします。ごく自然にです。

 

方言というのは強く意識したことがない方もいるかもしれませんが、地元の方言がある方はその方言がしっかり話せると勉強にもなりますし、演技の懐が肥えるのでおススメです。

 

声優を目指している方なら、81オーディションというオーディションは比較的有名なので知っているかもしれませんが、81オーディションではたびたび、地方出身者にセリフ(標準語)をその場で方言に訳して演じて などといった臨機応変さがみられています。

 

それに対応できればもちろん評価が上がりますし、そういった役柄をキャスティングされやすいのは明白ですよね。

 

関西弁のようなもはや全国区にまで広がってしまっている方言でも、方言は聞く人が聞けば地元かそうでない方が演じているかわかってしまうため、例えば名探偵コナンの服部平次役は、同じく大阪府出身の声優、堀川りょうさんが演じています

 

それだけ、方言というのは武器になるのです

様々なオーディションで自由課題のボイスサンプルがある場合も多くありますその際に自分のアピールポイントとして方言が話せるとプラスの評価につながりやすく、また他人と差をつけやすくもなりますし、なにより聞き手が飽きません。

 

オーディションなどでは数人の審査員が何千というボイスサンプルを送ってくるため、その中で目立つほうが圧倒的に有利なのです。その武器の一つに地方出身者は方言というものがあるのだということを覚えておいてください。

 

また、これと同義でいえるのが、多言語が話せる、例えば英語や中国語、フランス語といったものが話せられれば、それだけ仕事につながります。事実私の知り合いに帰国子女のバイリンガルがいましたが、その人は英語教材の仕事をゲットして今でも続いていたり、またタイ語などのニッチなものが話せる人は、それだけで希少価値なので、専門学校時代からレギュラーの仕事を独自で手に入れるなどがありました。

 

声優は日本語、とりわけ標準語だけでいいわけではなく、方言や、ほかの言語もしっかり学習しておくといいですよ。

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声優の活舌練習part2

前回は滑らかに話すことを中心にお話ししました。

今回は実際に声を発さないで行える活舌練習をお伝えいたします。

 

声を発さないのにどうするのか。それは、活舌練習というのはいわば表情筋や舌といった筋肉のトレーニング、すなわち筋トレだということに視点をおきます。

となれば、別に声を出さずとも活舌練習にはなりますよね!

 

声を出して練習するのは家族に見られて恥ずかしいとか考える必要ありません。

筋トレですから音は立ちません。その筋トレ方法が、「アイウベ体操」です。

 

なにそれ?

 

はい、変な名前の体操ですよね(笑)別に僕が名前を付けたのではなく、講師から教わった内容ですから、誰かがつけたのでしょう。

やり方はいたって簡単です。先ず「あ」の口を大きく開いてください。思いっきり大きくですよ。次に口を横に思いっきりひらいて「い」の口にします。そして「う」は口を思いっきりすぼめてください。最後は「べ」舌をおもいっきりあっかんべーの用に思いっきり外に出します。

変な顔になるし、他人の前ではできませんが、鏡に向かってひっそりと練習するにはもってこいの体操です!

 

いやいや他人の目がどうしても気になるよ!!

そういう方には次の体操方法もおすすめです。

ラ行を言う口の中はどうなっていますか?口の中はおそらく上の歯の付け根についています。そしてそこから、その前歯を思い切り押し出すイメージで8回押してください。

今度は下の歯に舌先をつけて同様に8回ほど交互にやります。

 

これを3セット、暇なとき常にやってみてください。これだけでかなり舌の筋トレになります。

これは「稼ぐ!話し方」真地勇志さん著による練習方法です。ほかにも筋トレ方法が詳しく、画像付きで書かれていますから、本気で声優を目指す方は、ご購読をお勧めします。

 

さてここまでは筋トレを行いました。筋トレ後には必ずストレッチやマッサージをやって筋肉をいたわってください。

とくに、舌は日常的によく使いますから、そこまで筋肉痛になりませんが、表情筋はめちゃくちゃ疲れます。

 

舌のマッサージは、舌根という部分のマッサージを行うことで柔らかくなります。

舌根とは読んで字のごとく、舌の根です。場所はあご骨の首より内側の柔らかい部分ですね。ここを親指なんかでやさしく揉捻してあげます。これは、何かしらリラックスしてものを話したいときにいも効果的です。

 

表情筋も同様ですね。表情筋、とくに頬の部分はつかれやすいですから、ここを母指球をつかい、揉捻します。

 

声優は、体のケアのためにもしっかりどこの筋肉がどう役立つのか考えてみると面白いですよ。


 

声優の活舌練習

声優にとって活舌は良いに越したことはありません。というより、よくなければなれません。

「あぁ…私どこの行が苦手なんだよね…」

わかっているなら大丈夫です。そこを徹底的に練習すればいいだけの話です。

問題は本人がそれを自覚していない時です。また日本語は必ず、母音+子音で構成されていますから、子音がよわくなってしまったり、組み合わせによってうまく発音できないなどの発見をすることが必要になってきます。

私の場合ですと「~なのです」がうまく言えずに苦労した経験があります。

普段だと話せても、なかなか緊張して筋肉がこわばった状態でうまく話す、滑らかに話すというのは難しいのです。

 

だからと言ってそれを避けていては声優の道が遠ざかるばかり。まずはその苦手だと思う行をスタッカートではっきりゆっくり発声していきます。

それができたら、スタッカートをやめ、なめらかにゆっくりと話す訓練をします。

そして仕上げに普通の速度で話します。

これで苦手なものをどんどん克服していくことが、声優にとっての活舌練習になります。

 

「ちょっと待って?早口言葉でいいんじゃないの?あれはよくかんでしまうよ?」

う~ん確かにそうです、噛んでしまいますね。でも、早口言葉って意外に簡単なんですよ、コツさえつかめば。早口言葉が話せない理由の一つに、早口言葉をただの音としてとらえているという理由があります。つまり、意味を理解して話していないのです。

 

そして、早口言葉は暗記する必要があります。意味を理解+暗記で早口言葉は意外にすんなり言えるようになります。

それに、ぶっちゃけ早口言葉なんて日常会話で話しませんよね(笑)

人生で一度でも「東京特許許可局長急遽緊急入院」とか「シャンソン歌手のシャンシャンの新春シャンソンショー」とかはなしたことありますか?ありませんよね。

 

つまり、早口言葉を練習するよりも何よりも、自分が苦手だと思う行、あるいは苦手になる組み合わせを発見するためにも、なにか普通の文を朗読してみることが、大切だと私は考えます。そのほうが演技の幅も広がって一石二鳥ですしね。

 

それでもなお、「いいや私は早口言葉がどうしても話したい!」というなら、外郎売を検索してみてください。声優なら9割これぐらい丸暗記していますので、覚えておいて損はないですし、演じる+早口言葉という素晴らしい教材です。

 

まずは「そらそらそりゃそら回ってくるわ~」の部分まででも十分練習になるでしょう。そこから先は早口言葉の連続ですから、ものすごい練習量になります。


 

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